WHO(世界保健機関)やFDI(国際歯科連盟)はフッ化物洗口や水道水濃度調整法を推奨しています。

齲蝕のメカニズムとフッ化物の動き

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う蝕(むし歯)のメカニズムとフッ化物の働き

むし歯のメカニズム

歯の表面のプラーク(歯垢)の中には細菌が存在します。細菌は飲食物の中の糖分を摂取・分解して酸を出します。この酸により歯は溶かされます(このことを専門的には“脱灰”と言います)。人の唾液は、酸を緩衝して中性に近づけることで歯を守っています。また唾液は、カルシウムやリン酸を含んでおり、これらが脱灰された歯を修復します(このことを専門的には“再石灰化”と言います)。糖分の摂取が頻繁で、酸の緩衝や再石灰化が間に合わずに脱灰された状態が続くと、歯質に穴が開くことになります。これがむし歯です。 むし歯により壊された歯質の部分は、自然に回復することはありません。むし歯の穴を埋めて修復する歯科治療が必要になります。

1.フッ化物の働き

脱灰抑制作用(酸によって、歯質が溶解することを抑えます。) エナメル質内に取り込まれたフッ化物によって、エナメル質の一部が通常のエナメル質の結晶よりも溶解しにくいフルオロアパタイト(FAP)やフッ化ハイドロキシアパタイト(FHAP)結晶となり、酸の抵抗力が増します。

2. 再石灰化促進作用(失われたカルシウムとリン酸の回復を進めます)

フッ化物が存在することで、脱灰エナメル質中で、リン酸カルシウムの反応性が高まり、カルシウムイオンやリン酸イオンの濃度が比較的低い条件でも結晶になりやすくなります。

3. プラーク(歯垢)(細菌の酸の産生を抑制します。)

フッ化物がプラーク中に取り込まれると、細菌の代謝系酵素を阻害して酸の産生を抑制します。同時に細胞膜の透過性を高めて細胞外にフッ化物を出してプラークのフッ化物濃度を高めます。細菌が糖を発酵させて酸を産生すると、プラーク中のフッ化物が脱灰に対して抑制的に働きます。

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